2012年4月30日月曜日

"12年、釣果 3月


私がルアー釣りを再開したのは昨年の10月頃だったと思う。それまでは夕涼みを兼ね近くの護岸でカーエーを狙って浮き釣りで遊んでいた。そこのポイントにミジュンの群れがガーラに追われてやってくるようになった。その時からルアー釣り症候群が再発した。浮き釣りをしながらルアー竿を横に準備し、ガーラが暴れたらルアーを投げる両刀釣りであったが、ガーラを数匹上げたところでルアー釣りがメインになってしまった。そして護岸からわずかしか離れていない浅瀬を1m位のローニンアジがガボガボと音をたてミジュンを追うのをみたら、今度はミジュンを生餌にした大物竿の両刀使いになった。残念ながらしばらくしたらローニンアジは素浪人になり、どこかへ旅立ってしまったのだが、私のメインのポイントも近くのミジュンが入ってくる海岸に移ってしまった。同時に今度はミジュンを狙った投網と、ガーラ狙いのルアー釣りの両刀使いになってしまった。これはなかなかのものである。ガーラタイムでない時は投網も狙い通り投げれるのだが、突然ガーラが襲来したときは頭の中が台風になり、竿を持ったまま網を手繰っていたり、何を狙うか考えているうちにガーラがお帰りになったとか、なんとまーアラ還男としてあるまじき行動を取ることがしばしばあった。反省の日々である。その後ミジュンを頂きたいと申し出る人々も少なくなったので、12月頃からはルアー釣りがメインになり今日に至る。

以上がルアー釣り症候群の初期症状の症例である。


3月12日   夕方  AP









イケカツオ    1,2kg
水温が低いせいか魚の活性が低い。


3月19日   夕方  AP









イケカツオ    1,3kg位   
一度出て行ったミジュンがUターンし護岸近くまで来たが、数名ののルアーマンが何度かキャスティングしてももなかなかヒットせず、私のルアーだけに食いついてきた。おかしいなと思い、捌いた時に胃袋を開いてみたらミジュンが6匹も入っていた。ヒットしない理由はこれか。イケカツオもガーラも護岸に近づく間にかなりのミジュンを食していておそらくお腹いっぱいになっていたのだろう。そんな時に不味そうなプラスチックの魚みたいなものに食いつくわけないか。

3月24日    早朝  AP

月日の下にアンダーラインを引いた。
この日を忘れないためである

早朝いつものポイントに同年代の釣り仲間3人で入ったのだが、この日は波の高さが4mもあり、護岸のテラスにも大波が押し寄せていた。しかしこういう時はガーラの活性が高くなるのは皆解っている。テラスよりもっと高い安全な場所でキャストしていたら、私のルアーにガーラがヒット。波を見ながら何とか護岸の斜面までガーラを引き上げる。その時釣り仲間のKさん、斜面の途中まで降りていってギャフを入れようとしたが、波が荒くなかなか掛からない。そこで一旦はギャフ入れをあきらめ波に乗せ抜きあげようとしたら、斜面の途中で又掛かってしまった。Kさんもう一度下りてギャフを入れようとしたその時、ドッドーンと大波がテラスを洗う。「あっ」と声が上がった瞬間Kさんが波の中へ消えてしまった。。落水。・・・・・。一瞬頭が真っ白にになる。しかし我を取り戻し、竿を伸ばしKさんに掴んで貰おうとするが上手くいかない。Kさんはライフジャケットも着けていない。しかし泳ぎが上手いKさん何とか波に乗りながら静かな方へ泳いでいく。数秒後、数分後、数時間後、どの位の時間だったのだろうか、Kさんやっと護岸にたどりつく。助かった。チルダイ(沖縄の方言で力が抜けフニャフニャ状態になること)。しばらく3名とも声が出なかった。あれからしばらく経っているが、あの時の情景がいまだに頭から離れない。氾濫した川に呑まれていく映画のワンシーンの様な情景である。

Kさんこの落水で色んなものを無くしてしまった。
まずは奥さんの信用。ばれないように静かに自宅へ帰ったのだが、びしょ濡れの格好をみてばれないわけが無い。
ステンレスのギャフ。ロープが付いていたので数日後二人で探しに行き、ギャフの部分は見つけたのだが柄の方はそのまま見つからず。
スパイクシューズ。泳ぐ途中で脱いでいた。
入れ歯。落水した瞬間に海の中へ。暖かくなったら二人で潜って探そうと思っている。ヤドカリの住処になっていなければいいのだが (想像したら怖い)。

今回の落水の責任はすべて私にあります。
Kさんは先日ガーラがヒットし護岸の斜面を使ってに抜きあげようとしたのだが、途中でフックがはずれ逃げられてしまった。そこで次からはギャフで引き上げようと準備していた。そこに私がヒットし手助けしようとしたのだが、Kさんが「手伝おうね」と言ったとき内心やばいと思っていた。危ないからとはっきり断れば良かったのだが、ずるずるとそのまま任せてしまった。海では危険な事については年齢、性別関係なく安全な行動を優先する、という事は釣りを始めた頃から先輩方に散々言われてきたのだが、今回はそれを守れなかった。へたをすれば人の命を失くするところであった。
心から反省しています。

3月27日    早朝  AP









ガーラ(オニヒラアジ)  61cm  2,3kg
久しぶりのガーラ。やっぱりガーラは引きが強いので楽しい。早朝から家内を起こしてしまった。



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2012年4月21日土曜日

’12年 釣果 2月

私の現在の釣りはルアー釣りがほとんどである。ミジュン(いわし=鰯の一種)の群れに襲来するガーラをメインに狙っている。ルアーマン達が言うナブラ打ちである。ガーラ、タマン(ハマフエフキダイ)、イケカツオ、トカキン(イソマグロ)、などである。シジャー(ダツ)、カマサー(カマス)、ガーラの保育園生なども良く釣れるが、家に持ち帰らないので釣果としては入れていない。釣りに行くのは早朝の30分か夕方の1時間程度。

私がルアー釣りを始めたのは、はっきりした記録は無いが25年前くらいだったと思う。当時やんばるのある集落にミジュンの大群が毎日入ってきていた。そしてそれを追いかけるガーラを、どこかの釣り人がルアーでバンバン釣りあげていたらしい。その様子を見た地元のおじさん、おばさん、見様見真似でルアー釣りをはじめたら同様にバンバン釣れ、釣具屋さんに我も我もとルアーを買いに走った。それが第一次ガーラフィーバーであった。私もその話を聞いて即見に行ってみたら、60cm~70cmのガーラが次から次へと釣れ、時には3,4匹同時にヒットし、テトラポットの上が、右へ左へ上へ下へのお祭り状態であった。私の知り合いの奥さんは自宅前で1日7匹釣り上げたこともあったらしい。私がルアー釣り症候群のウィルスに感染したのはその時である。

当時のガーラフィーバーの様子は新聞でも取り上げられ、さらに釣り人や見物人が増え、通行中のバスやダンプカーが止まって見学しているほどであった。そのため朝まだ夜が明けないうちに席を取らないと釣り座が確保出来ない状態であった。現在もどこかで釣れ始めたら携帯やメールで即情報が広がるみたいだが当時ほどのフィーバーではない。やんばるでルアー釣りをしている年配の人たちはその当時にルアー釣りを覚えた人が多く、今でもその当時の竿やルアーを持っている人も結構いる。

おじさんのゆんたく(おしゃべり)は終わり。

 2月1日 

記念すべき日になった。
私の長男(28歳)が以前より付き合っていた女性と入籍し結婚致しました。
言葉では言い表せないほどうれしい。
あの息子が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
息子はほんとにいい嫁さんをもらったと思う。息子と結婚してくれて本当にありがとう。
これからも家内ともどもよろしくお願いいたします。
尚、披露宴は来年の予定。

と言うわけで入籍の報告を受けて後どこか行こうと言う事になり、私のいつものポイントへミジュン釣りに行く事になりました。
決して私が強制した訳ではありません。結婚する前から二人でよく釣りに行ってたみたいなので自然にそうなりました。本当です。
嫁さんの家族は皆釣りが好きで、小さいときからよく海に行ってたみたいで私の息子より上手であった。特に竿を振るとき、自然に右足を後ろに蹴り上げる動作は教えても出来るものではない。それに「よいしょ!!」という掛け声も気合が入っていて、ミジュンも息子より数多く釣っていた。魚の捌き方も上手いらしい。次は家族皆で行こうという話しになった。楽しみです。


 釣果  ミジュン 大漁              写真の黒っぽいのがミジュンの群


2月8日   

イケカツオ      58cm 1,2kg  OP








いつものポイントとは違う場所で上がりました。


2月13日

イケカツオ  OP
写真無し。これもいつものポイントは別の場所で上がりました。
帰宅途中で友人宅のナベに逃げていきました。


2月21日

タマン  54cm   2,4kg  AP









いつもの場所でミジュンが出て行くのを見送って、さてそろそろ私も帰ろうとしていたら、帰宅途中のミジュンが何か忘れ物でもあったのか急いで戻ってくるではありませんか。護岸近くまで来たのでルアーを投げると ガツン!!ヒットしばらくやり取りしたら突然動きが止まる。根に入った様な感じ。無理せずそのままにしていたら又走り出したので強引に抜き上げる。
体長の割にはまるまる太っていて、久しぶりにおいしいタマン汁を頂きました。






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2012年4月13日金曜日

'12年これまでの釣果  1月

昨年の釣果はほとんど記録せず、携帯電話の僅かな写真と頭の中のあいまいな記憶だけしか残っていません。
今年からはこのブログ開設を機会に、できるだけ釣果を記録していきたいと思います。釣り上げた時はもちろんですが、途中でばらした時も「ルアー釣り症候群」の症例ととして大事な記録だと思いますので、その時の心理状態も含めより詳細に記録していきたいと思います。


1月2日
今年初の釣り。夕方からいつものポイントへ。波も濁りも適当にあり絶好の条件。期待通りヒット。かなりの引きでラインも結構出されたが、何とか護岸の淵まで寄せ、取り込みの準備にかかる。すると突然横走り。その先には沈んでいるテトラポットがあるのでドラッグを締め、どうにかとめようとしたのだがじりじりと引っ張られ、突然プッツン。
 原因はそのヒットの前にルアーを根がかりさせ、リーダーとの結びめからPEラインが切れたが面倒くさがり,リーダーを付けずPEに直にルアーを結んだこと。取り込めると思い油断したこと。
正月早々の悪夢にしばらく呆然。釣りに関して今年はなにか不吉なことがおきそうな予感がした。これまでのところその予感通りばらしが多い。

推定 オニヒラアジ 65cm、3,5㎏

1月20日
 イケカツオ  56cm 1,2kg  AP
 今年初の釣果。1月2日の悪夢以 来かなり海辺を歩いたが魚         
   無し。ありがたく頂きました




 1月24日

 ガーラ(オニヒラアジ)   63cm  3,0kg AP
今年初のガーラ。冬のガーラは脂がのっていてとてもおいしい。 波2,5m







1月25日          
ガーラ(オニヒラアジ)   60cm  2,4kg  AP
2日連続のガーラ。えらに擦れ掛かり。ラッキー。波2,5m






1月26日                        
イケカツオ  AP
3日連続のゲット。すこし緊張感、集中力が薄れてくる。






1月27日                                                     ガーラ(オニヒラアジ)62cm                   2,8kg AP

4日連続。1月2日の悪夢が消えつつある。





1月29日
イケカツオ  AP
イケカツオを釣るが友人にその場で持っていってもらう。
 写真無し。しかし・・・・
 サメ出現。その日は4匹。再びいやな予感。

1月30日
 前日の予感が当る。悪夢再来。ガーラらしきものがヒット。何度かラインを出されたが岸壁の淵 まで寄せる。そろそろ岸に抜き上げようと思っていたら、突然海中からルアーがミサイルのように スパ-ンと飛び出した。ばらし。その前に何か岩に擦れているようなガサガサとした感じが竿から伝わってきたが、後で見てもラインには擦れたあとが無い。となるとあの感じはガーラがルアーを岩に擦りつけ、必死になって外そうとしていたのではないかと思われる。

 原因は頻繁に通っているのにもかかわらず、沈んでいた根に注意を払わなかったこと。
 連続で釣果を上げていたので慢心していたこと。
 ウガンブスク(御願不足。海の神様へのお祈りが不足していること)。


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2012年4月9日月曜日

「やんばるあっちゃー」について

しばらくPCの調子が悪くて投稿出来ませんでした。今日やっと回復いたしました。

さてさてー
今日は「やんばるあっちゃー」について少し述べたいと思います。

「やんばるあっちゃー」と言う言葉は、沖縄ではごくありふれた普通の呼称だと思います。
直訳すると「やんばるを歩く人」、あるいは「やんばるに通う人」と言う意味です。
「~あっちゃー」」とは「~を歩く人、通う人」と言う意味で、他にも「海あっちゃー」「山あっちゃー」と言うような様な使い方をします。

では、やんばるとは沖縄のどの地域をさすのでしょうか。
これについては諸説あるのですが、一般的に使われているのは恩納村、金武町から北の地域(北部地域)だと思います。「今」とあえて言ったのは時代によって変わってきたような気がするからです。一昔(40年以上前)だとやんばると言うのは国頭村、大宜味村、東村、三村を指す使われ方が多かったような気がします。そしてその意味も、今の様な自然がいっぱい残っていてドライブや観光に行く地域と言うよりも、ど田舎で不便で寂しい地域と言う少しマイナーな使われ方が多かった気がします。その時代に那覇などの都会に働きに出ていたやんばる出身の人たちも一般に「やんばらー」と言われ、働き者だけど粗野な田舎者と言う様な呼び方をされていたと聞いています。

しかし今では「やんばる」はメジャー化し、「やんばる~」と呼ばれるものがとても多くなりました。うれしい事です。私のブログでは「やんばる」を古い使い方のやんばる、すなわち国頭村、大宜味村、東村の三村を意味しています。私自身の感覚として名護市は「名護の町」であり、名護市以南の地域をやんばると呼ぶのにも少し違和感があるからです。この地域で生まれ、現在も家族ともども生活している場所であり、ほとんどの時間をこの地域で過ごている私にとってやんばるはやはりここだけです。。

近年、中南部や那覇に住んでいるけれども、やんばるが好きで、別荘や畑を所有し頻繁にやんばるに通う人も多くなりました。そういう方々も「やんばるあっちゃー」と呼ぶ人もいます。
しかし私のブログでは直訳の通りやんばるのいろんな場所を車で歩き、徒歩で歩き、仕事で歩き、妻と歩き、たまには座り、横になることを言います。

色々難しそうなことを書きましたが、実は最初から深く考えて付けたタイトルではありません。このブログは、娘夫婦が帰郷した時、ゆんたく(おしゃべり)の中で作ろうと言う事に成り、婿殿がほんの数分でぱっぱっと制作しました。そのとき「タイトルは?」と聞かれ、咄嗟に「やんばるあっちゃー」と答えてしまったのがこのブログです。上記の難しそうな事は後付けです。

少し婿自慢。婿殿は世界的に有名な某コンピューターメーカ-のバリバリのSEですが、私の娘にはもったいない位いい男で、よくぞうまくフッキング(釣り用語)してくれたと思っています。

長々と書いてきましたが、もう一つ「あっちゃー」は「明日」と言う意味もあります。やんばるの明日、やんばるの将来についての思いも今後自由気ままに、無責任に投稿していきたいと思います。
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2012年4月5日木曜日

はじめまして


はじめまして。

 私はやんばるに住んでいる還暦目前のおじさんです(おじーさん?)。見かけも話し方も歩き方も、たぶん全然目立たない普通のおじさんだと思います。
このブログをはじめたのは、近頃記憶力が落ちているのが解ってきて、将来自分が誰なのか忘れないように、何らかの記録が必要と思ったのが最初の理由です。

私は今「釣り病」と呼ばれる病に侵されていて、ほとんど毎日釣竿をもって海辺を歩いています。沖縄の方言ではこれを「海あっちゃー(海に通う人、海を歩く人)」と言います。本来は漁師を意味しますが、魚が釣れなくても海に通っている人、文字通り海辺を歩く人と言う様な少しひやかしをこめた使い方をする場合もあります。私は後者です。この海あっちゃーの症例を出来るだけ詳細に記録し、将来子供や孫達が同じ病に陥ったとき,免疫力を高める記録として残しておきたいと言うのが二番目の理由です。
ちなみに似た症例に「魚(いゅう)くわーさー」「海人(うみんちゅ)」と言われるものがあって、毎日魚を家にもち帰る人のことを言いますがこれは病ではありません。
この「釣り病」は何年かの周期をもって症状が現れてきます。私は昨年の秋頃から「ルアー釣り」の症状が再発しています。この症状をこれから徐々に記録していきたいと思います。

還暦祝いの赤いちゃんちゃんこに少しずつ近づいている私も、人並みに人生経験をさせていただいています。その日々の中で思ったこと、感じたことを自由勝手に書き綴ってみたいと思ったのが三番目の理由です。

以上、いくつかの理由があって突如ブログをはじめました。
上記のこじつけの理由からも解る通り、このブログは、私自身の、私自身による、私自身のためのブログであり、内容や表現について一切責任を持ちません。


やんばるは今春の花が咲き、新緑の季節が訪れています。私の最も好きな時期です。今年もやんばるの自然に感謝し、充分に楽しみたいと思います。

よろしくお願いします。
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