2012年5月31日木曜日

”12 釣果  5月







上の風景はやんばるの中でも私の好きな場所の一つである。この場所は個人の所有地であり簡単には入れないが、所有者が知人なので時々お邪魔させて頂いている。この下の海岸は荒磯釣りのポイントで、私も以前14㎏のアーラミーバイ(クエ)を釣り上げたことがある。しかしそれだけではなく丁度4月から5月にかけて、北上していく鯨が眼下に見れる場所でもある。もちろんいつでもみれるわけではなく、上手くタイミングが合ったときにしか見れない。私もこれまで2回しか見たことがない。一度は5~6頭の鯨の家族みたいだったが、ブリーチや、潮を噴き上げる様子は本当に感動する。漁師さんの話によると、この写真の湾のようになっている所に1週間位滞在する事もあるらしい。この場所だけでなく、やんばるには素晴らしい場所がいっぱいある。孫達に見せてあげたい。

5月の釣況
大雨で濁ったり水温が下がったせいか釣況はあまり良くなかった。しかし月の後半にかけて魚の活性は確実に上がってきている。

5月4日
オニヒラアジ  63,0cm  2,6kg 早朝 AP
前日買い物帰りにいつものポイントに寄ってみたら、大雨で海が真っ赤になっている中で、釣り仲間のYさんが3匹釣りあげていた。他にもルアーマンが4名ほどいたのだが釣り上げていたのはYさんだけだったようだ。よーし私もと気合を入れ朝早く出かけたらヒットした。


5月14日                                                
                                                                       
オニヒラアジ  64,0cm  2,8kg  早朝 AP
早朝沖目の海面がモア-となったので試しにとキャストしてみたらいきなりヒット。力強い引きで朝から楽しめました。



5月24日
オニヒラアジ  65,0cm  2,8kg  早朝 AP
ミジュンの群れをなかなか見つけることが出来ず、目をきょろきょろしながらキャストを繰り返していたら、いつのまにか足下の護岸際がミジュンで真っ黒になっているた。すかさずキャスト。すぐにヒット。なかなかのパワーで、テトラ方向にラインを出していく。すぐにスプールを押さえ強引に止め、波に乗せ一気にランディングした。良い朝でした。







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2012年5月22日火曜日

海の不思議、1 入れ歯



5月20日 日曜日の早朝5時前,いつものポイントへ入ると釣り仲間のKさんが先に入っていた。二人でゆんたく(おしゃべり)をしながらキャスティングを繰り返したが当たり無し。色々な釣り情報では,ここ数日は砂浜近くでかなり遅い時間(それでも7時、8時頃)にガーラが暴れているとの事でそこへ移動する。砂浜には先日の梅雨の大雨や波で様々なゴミが打ち上げられていた。互いに20m程離れガーラが暴れるのを待っていたが、一向に騒ぐ気配が無い。少し休憩を取ろうと思い砂浜に腰掛けようとしたら「ん ?」足元に何か変なものが有る。・・・・・・・・・  入れ歯だ。!!!!!
思わず大声でKさんを呼ぶ。Kさん何事かと走って来た。「これ、あれじゃないか?」。二人で手にとってしげしげと見る。Kさん何も言わずうなずいた。そうです。3月24日Kさんが落水したとき失くしたあの入れ歯です(釣果3月参照)。まさかと思い上から下から確認したが間違いない。

この砂浜は落水した現場から100m以上離れており、当日はゴミが散乱し、砂の中に埋もれている物もあった。kさんもよく散歩する場所であるが、これまでまったく気が付かなかったらしい。私も足元に無ければおそらく気が付かなかったと思う。こんなに離れていて、しかも広い砂浜で、落水した時に一緒にいた私が見つけるなんて、常識では考えられない。これも海の神様にウガン(御願)したおかげなのだと思う。Kさんはもう新しい入れ歯を入れているのだが予備用として持ち帰った。


                                                         お口直しに



                                                   
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2012年5月14日月曜日

ガーラと目が合った

                               自宅近くのデイゴ

4月22日の事である。4月の釣果にも載せているが、その日は早朝にガーラを1匹あげ、夕方もガーラタイムに合わせ釣り仲間のKさんと出かけた。その時間は潮も引いているし、ミジュンの動きからすると沖目のテトラポットでガーラを待つのが良いと判断し、時間まで待機していた。しばらくすると予想通りガーラが暴れだした。kさんは1匹は逃がしたものの、もう1匹を釣り上げた。私もテトラの沖側でヒットしたが、ギャフや玉網も持っていないし、テトラの上なので取り込みが難しい。そこで時間をかけて弱らせてから取り込むことにし、ラインをいつもよりゆっくりと巻きながらタイミングを計っていた。その日の潮は干潮近くで浅くなっており、海も透き通っていたのでガーラの泳いでいるのがはっきりと見えた。そして少しずつ引きが弱くなってきているのも竿先から伝わってきた。そろそろである。私もテトラの下の方に降り右に左にいなしながらタイミングを待っていた。その時左側に逃げようとしていたガーラが,ラインに引っ張られ右側に方向を変え丁度私の正面に来た。3m程の距離である。海面から数cmのところで銀色の魚体が手に取るように見えた。その時である。斜めに体を倒しながら泳いでいるガーラが目玉を動かし私を見つめた。はっきりと私を見た。ほんの数秒だったとは思うが私とガーラは互いに目を合わせていた。その瞬間私は何とも表現しがたい気持ちに襲われた。ガーラが魚ではなく、人間の子供の様な、家族同様に生活しているペットの様な、ものすごく愛しい生き物に感じた。「助けて、ヒー、助けて、助けて」と叫んでいるように見えた。本当にそう思えた。私は戸惑ってしまった。どうすればいい・・・・・・・・・・・
「手伝おうか」Kさんの高い声が後ろから聞こえてきた。我に返った。少し海アッチャーとしての気持ちが戻ってきた。そしていつもの手順で手元まで寄せ、リーダーを握り抜き上げた。きっちりフッキングしていたしリーダーもフロロカーボンの12号である。全然問題は無い。持った感じは3㎏程の重さであった。目は見ないようにした。そしてリーダーを握り返しテトラを登ろうとしたそのとき、突然ガーラが視界から消え去り、手から重みが無くなった。一瞬何が起きたか解らなかった。ドボン!!。下のほうで音がした。ルアーを喰えたままのガーラがテトラの間でしばらくお腹を上に浮いていた。しかしすぐに隙間に消えていった。上の方でKさんが何か言っていたが良く聞こえなかった。とりあえずテトラの上まで登り、腰を下ろした。よくみるとスナップが開いていた。当然ルアーも無くなっていた。初めての経験である。このスナップは一番強いと言われておりまさかと思ったのだが、後でばねが弱っていた事が解った。要するに使用頻度が多いのにも関わらず、面倒くさがって変えていなかったのである。海アッチャーとしてはあるまじき事である。
しかし・・・・・・・・・・・・
私はまったく悔しくなかった。そばでKさんが慰めの言葉やこうすればよかったとか色々話しているのだが、私の耳にはまったく入らなかった。失敗して良かった。

あの時のガーラの目はしばらく忘れられなかった。何度か自問自答した。「あのガーラもミジュンを食べるとき、ミジュンの目を見てかわいそうだから逃がそう」なんて思わないだろう、などと。

あれからしばらく経っているが相変わらずガーラを釣っている。もうあのときの感情はかなり薄れているのだが、釣りに対する自問自答は続いており、なかなか答えが見つからない。

ところであのガーラは、まだルアーをぶら下げたままミジュンを追っているのだろうか。
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2012年5月9日水曜日

'12, 釣果 4月

昨年から本格的にルアー釣りを再開したのだが、新ためて思うのは釣り道具、釣り技術の進歩である。私も再開してから新たにロッドとリールをいくつか買ったのだが、以前のものに比べると本当に軽くなり性能も良くなった。同時に釣り技術や用語についても、年配の方々が理解できないようなものが増えてきた。例えば「ナブラ」、「ボイル」などの用語は60代の海アッチャーでは意味が解らない方が多いのではないか。「ナブラ」、「ボイル」は現地用語で言うと「ミジュンが騒いでいる、わさわさしている」、「ガーラが暴れている」と言う言い方をする。「エギング」、「アジング」、「フォール」、「ステイ」、「トゥイッチ」、等々も同様である。私もその様な用語は理解できても、普段使うのには少し抵抗感がある。したがって私のブログでは昔からなじんでいる用語を使おうと思う。

4月に入りいよいよ魚の活性が上がってきた感がある。ガーラも良く暴れるようになった。これから梅雨の雨が入り、ミジュンやジャコが増えてくればまさに釣りシーズン到来である。この時期は梅雨時のジメジメした日を除き、7月の前半までは本当に過ごしやすく、私が一年のうちで最も好きな季節である。新緑のなかでデイゴ、イジュ、コンロンカ、月桃などの花が咲き、若葉の香りが家の中まで漂ってくる。人間も自然の生き物も何かしら活き活きとしている。しばらくの間、この「わさわさ感」を楽しみたいと思う。
自宅近くで撮った写真を載せてみた。                                 コンロンカ(崑崙花)           イジュ             











4月2日







ガーラ(オニヒラアジ)   63cm  2,8kg 早朝  AP
この日は東京に住んでいる娘が産休に入り、婿殿と一緒に帰って来ることになっていた。娘からはお父さんの事を気付かってとは思うが、「ガーラ汁が食べたい」と妻へ連絡があったみたいである。ぜったい釣らなければならない。前日の朝、ヒットしながら抜き上げる途中で落としてしまったので、この日は気合を入れて家を出た。ヒットしたときはこれまでに無くおもいきり合わせを入れ、時間をかけて取り込んだ。私の取り込みは大体強引なほうであるが、この時ばかりはこれまでに無い慎重な取り込みをしたと思う。その日の夜は色々な祝い事を親戚、家族皆で祝ったのだが、新鮮なガーラ汁も好評でした。


4月7日
















ガーラ(オニヒラアジ)   75cm  3,8kg  早朝 OP

これまでのところ今年一番の大物である。いつものポイントとは別の場所でヒットしたのだが体長の割には重量が軽い。案の定捌いてみたら寄生虫が入っていた。この時期の回遊魚には時々付いている。人体に影響はないらしいので火を通せば普通の魚と変わらない。これも自然の摂理であり、ありがたく頂きました。


4月8日


















さてこの女性は誰でしょう。かなりのベテランにみえますが・・・・・・ (人生のベテラン?)


4月19日












ガーラ(オニヒラアジ)  62cm  2,5kg  早朝 OP
キャスティングの位置取りがよかった。


4月22日








ガーラ(オニヒラアジ)  60cm  2,6kg  早朝 OP
下のガーラが私の釣り上げたもの。上の方は釣り仲間のKさんが釣り上げたもの(66cm 3,2kg)。この日は朝の活性も良かったのだが、夕方はさらにガーラが暴れた。Kさんは同じくらいのをもう一匹釣り上げ、さらにもう1匹ヒットさせテトラの淵まで寄せてきて、ギャフで持ち上げようとした。その時いきなり暴れだし、ギャフがはずれルアーの針も延びてしまいそのままバイバイ。私もヒットし時間をかけ弱らせてから抜き上げようとしたのだが、ルアーごとテトラの隙間に落ちてしまった。後で見るとスナップの止口が外れていた。こんな事は始めてである。その日は閉め忘れと思っていたのだが、後日同じように釣り上げた時再度外れていた。調べてみたら止口が弱っていた。幸い無事ランディングしたのだがすぐに取り替えた。何事も不精すると失敗する事をあらためて感じた。(今頃になって)


4月24日







ガーラ(オニヒラアジ)  58cm  2,0kg   早朝  OP
かなり引いたのでもしかしたらと期待したのだが、擦れ掛かりであった。でも朝から楽しめた。


4月26日








ガーラ(オニヒラアジ)  60cm  2,6kg   早朝  OP
持っている人と同様まるまる太っていました。 
   


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