2013年9月3日火曜日

”13 釣果  8月




先日、知り合いのNさんのライブに行って来ました。家族で経営しているお店でのライブでしたが、隣を流れる小川のせせらぎにNさんの透き通った声が重なってとても素敵なライブでした。Nさんご一家は元々他県にお住まいだったのですが、福島の原発事故があり、2年前に家族で沖縄に引っ越してきたそうです。それほど告知はしていなかったようですが、フロアーいっぱいに人があふれ、立ち見のお客さんもいるほどでした。特に嬉しかったのは地元のお客さんが多かったことです。慣れない土地に急に引っ越すことになり色んな面でご苦労もあったとは思いますが、やんばるの風土にも慣れ、地元によく溶け込んでいるように思え、私もなにかほっとするような気持ちになりました。Nさん初ライブの成功おめでとう。CDアルバムも海に行きながら毎日聞いています。

『 風の人 土の人 』

以前から気になっている言葉がある。
「風の人、土の人」。地域興しなどでよく使われる言葉である。
風の人とは、風に吹かれるように何処からか渡って来てその地域に移り住み、またいつか何処かへ移っていく人々。新しい情報や、技術、文化を運んできて、その地域に新しい種を蒔いていく事もある。
土の人とはその土地に代々すんでいる地元の人々。地域の伝統、文化を守り、先祖を祭り家系を守り、お墓を守り、その土地に根をはって暮らしている人々。

近年私の住んでいるやんばるにも本土や中南部から多くの方々が移り住んできている。ほとんどの方々は地元の方々と上手くやっているように思える。嬉しい事である。中にはすでに地元の人と一緒に、新しい風で新しい種を蒔き始めた方もいる。大きな実をつけてほしい。新しい土をつくり、従来の土の上に又新たな良い『 風土 』を創って欲しいと思う。そしてできれば地元に自分自身のお墓を造り、本当の『土の人』になって欲しいと思う。

しかし当然のことながら地域の方々と上手く行っていないケースもある。色々な理由があると思うのだが、その一つに移り住んできた方が、積極的に地元に溶け込もうとしない場合もある様な気がする。価値観や感覚の違いから、地元に溶け込まず、あるいは溶け込めず、同じ様に移住してきた方々だけで移住者ネットワークをつくり、そこを中心にお付き合いをしているケースもあると聞いている。
又一方で、移住してきた方々を受け入れず、あるいは拒否し、無視ししている地域、地元住民のケースもある。

「風の人」だけではいつも風が吹きぬけていくばかりで、地元に育まれるものが無く、風が舞うだけの荒地になってしまうし、「土の人」だけでは、空気がよどんで息苦しい土地になってしまう。風の人はできるだけ地元の土に交わる努力をし、土の人は風を受け入れる度量を持って欲しいと思う。

『 釣りにおける「風の人、土の人」 』
釣りにおいても「 風の人、土の人  」があるように思う。風の人とは他所からの人であり、土の人とは地元の人である。
風の人は色々な地域で色々な釣りをしており情報が豊富である。一方土の人は地元の情報が豊富である。両方が上手に交わり、情報を交換すればさらに釣りが上達し楽しくなるはずである。

しかし、それが上手くいっていない場合もある。地元の人と他所からの人がトラブルを起こしたり、あるいは互いに悪感情を持つようになる場合がある。ケースによって違いはあるが、その理由として 「 過ぎる 」場合と「 モラルの欠如」の場合が多い様な気がする。「 過ぎる 」と言うのは例えば、取り過ぎ、釣り過ぎ、場所を占拠し過ぎ、などである。過ぎなければ地元の人もほとんど文句を言うこともなく、むしろ話しかけてくることもあるように思う。又、モラルの欠如の典型的な例はゴミを持ち帰らず釣り場に放置していく行為や、地元の人に迷惑になるような駐車行為である。海だけでなくやんばるの森においても同じ様な事がある。
又、逆に地元という権利意識が強過ぎ、他所からの釣人に必要以上に嫌がらせをし、トラブルを起こしている人もいるようである。

やんばるのほとんどの集落では年に数回海岸を含め一斉清掃を行っている。又、漁港のある地域では、漁協の組合員や地元の住民が漁港の清掃を行っている。その様な地域で、まき餌を洗い流さず、あるいはビニール袋などのゴミを漁港や釣り場に放置するような人は、二度と来ないで欲しいと思うのは当然だと思う。又、地元の人が投網でミジュンをとる場合は、せいぜい家族親戚の分や、釣りエサ、あるいは集落の集まりで必要な分などを取るくらいである。次の年もミジュンが戻って来て欲しいからである。この様に地域の資源を大事にしながら生活をしている地元の人にとって、例えばミジュンを大型クーラーボックスが満杯になるくらい取りつくすような行為は、過ぎる行為であり悪感情を持つのは当然のことだと思う。この様な極端な場合でなくても、遊漁船を利用する人を除いて、他所から釣りに来る人は経済的には地元にほとんどプラスになっていないし、むしろ自分たちの釣り場、資源を勝手に荒らしている人たち、と良く思っていない地元の方も少なくない。そのことも意識しておくべきだと思う。普段釣行に行くと、釣る事に夢中になり、地元の人の感情などを気にすることは少ないのだが、忘れてはいけないことだと思う。
又、地元の人も、他所からの人たちと交流することによって、釣り以外の事でも新しく何かが生まれることもあると思う。頑なに閉鎖的になるのではなく交流を深めて欲しいと思う。

同じやんばるであっても他の地域に行けば、私自身も風の人でありよそ者である。私自身の反省と自戒を込め、出来るだけ地元にプラスになるような釣行をしていきたいと思う。
例えばいつも行くポイントとでは、時には釣り仲間と一緒にゴミ拾いをしたり、弁当や飲み物、エサ、氷などは出来るだけ地元の共同売店で買うなど、些細なことだけど出来ることは少しづつでも行っていきたいと思う。  

今月は釣果が悪いので長々と書いてしまいました。

8月の釣況
今月はいつものポイントにミジュンがものすごく入り、ガーラもよく暴れていた。しかし釣れませんでした。初旬はミジュンに合わせて小さめのジグを使って何とかヒットさせていたのだが、フックも小さめのもの使っていたせいかフックアウトすることが多かった。その後はルアーに見向きもせず、月の終わり頃、ミジュンが半分くらいになってやっとルアーにヒットするようになった。ブログ開始以来最も悪い釣果でした。でも来月は良さそうです。



 8月2日

オニヒラアジ  58,0cm  1,8kg 早朝   AP  抱卵
ガーラが暴れて後、ルアーを回収しようとしたら護岸際でいきなりヒットした。しかし、護岸に上げる途中でフックがはずれてしまい、急いで降りて尾っぽを掴み何とか確保できた。


8月24日













オニカマス  71,0cm  1,7㎏  早朝  AHP
いつものポイントではなかなかガーラをヒットさせることができないので、久しぶりに別のポイントに行ってみた。未だ薄暗いうちに入ったのだがガンガンカマスがあたって来た。未だ小さめだったので直ぐにリリースできたのだが、このカマスはラインが絡まり弱っていたので持ち帰ることにした。そのあとタマンらしき大きな当たりがあり、ラインをかなり出されたが途中でフックアウトした。


8月31日













オニヒラアジ  65,0cm  2,7㎏  早朝  AP
ほんとに久しぶりのガーラである。その前にも同じくらいのやつがヒットしたのだがフックアウト。がっかりしながら再度キャストしたら直ぐにヒットし無事ランディングできた。早朝はあまり騒がないがルアーに食いつき始めている。多分エサのミジュンが少なくなったせいだと思う。







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